2011年7月21日木曜日

みんな悩んで大きくなった

「おはようございます!」
いつにもましてさわやかな挨拶が響きます。口角を上げた笑顔で、
瞳をキラキラさせるグッチ。妙に礼儀正しくて、やけに丁寧。
はっきり言って、気持ち悪いのです。
「普段の生活の姿勢を正して野球に臨む」のが勝負運を高める、
と聞いて、早速それを試しているのです。
「家を出る前には、トイレの掃除もしてきましたっ」
ああ、このままではグッチがべっぴんさんになってしまう。


どんなアプローチでも、野球にいいことは何でもやってみる。
壁にぶつかると、また苦しんで、悩んで悩んで解決方法を
探し当てる。その繰り返しが彼をここまで強くしてきました。
かっこつけて、努力してないふりをするような、そんな器用さはありません。
泥臭さを嫌ういまどきの若い人の中にあって珍しい、見た目草食の肉食系男子。


とにかく、かわいいやつなんです。
ひたむきで素直で、まっすぐな男。
僕の弟分、なんて言うには申し訳ないほど、
はるか上の空を飛び始めた選手です。
それでも、足を地に着けた「学ぶ姿勢」は変わらない。
今日も全力でプレーして、全力で悩んでいます。


悩め悩め。悩みはすべてがこの先に通じてる。
ひとつも無駄な悩みなんてない。
「これまで」を「今」に活かそうとしている俺には、
「今」を「これから」につなげていくお前が、
とても頼もしくて、
そして羨ましくて。


「お願いします!」と言うと、何も聞かれず出てくる「ざるラーメン」。
「ほらほら」って、常連の快感かみ締めてます。



2011年7月14日木曜日

移動前のひと時は・・・

いつもより少しだけゆっくり眠って、
昼からヨメと近所のうどん屋さんに出かけました。

常に目標物(今日はざるうどん)しか見ていない彼女は、
必ず湯のみに手にひっかけてお茶をこぼします。
つけ汁に天かすを入れ過ぎて水分が吸われてしまい、
最後のほうでつゆがなくなり、オロオロします。
注意力なし。計画性なし。
付け合せの天麩羅盛り合わせに、
「あなたと私で内容が違うね~」と一言。
「いや、同じやから。盛り付け方が違うだけで」
「そうなの?なんでわかるの?」
「俺は、パッと見た瞬間に、そういうのをチェックしとんねん」
「・・・そんなに普段から注意力を張り巡らせて、しんどくないの?」

僕はそういう性格なのです。何でもじーっと観察してしまう。
野球に限らず日常生活の中でもそれをやってしまうのが、
「小姑」と言われるゆえんなのでしょう。
見えている範囲だって、人より広いのです。
馬、とまではいきませんが、視界が180度以上あることは確かです。
無駄に大きな目ではないのです。

人前ではしっかり者のヨメだけれど、
僕の前では7歳児の寛とかわらない。
こうやって過ごしていると、いつも張り詰めている彼女のテンションが
柔らかく緩んでいるのがわかります。

最近は女子高生まで日傘さしてるよなー、とか、
世の中の常識って、いったい誰が決めるんやろう、とか、
とりとめないことを夫婦で話せる大切な時間。
シーズン中はなかなかゆっくり話ができず、
限られた時間の中では、せいぜい子供を中心とした、
お互いの現状報告にとどまってしまいがち。
だからこそ、思いつくままの会話で笑い合えるひと時が、
とても贅沢に思えてなりません。何でもメールで事足りてしまう世の中ですが、
目を見て言葉を交わす、ということの大切さを改めて噛み締めるのです。

これが、ゲームのない、夕方の移動が好きな理由。
では、遠征に行って参ります。


野球界もクールビズ?移動の際のジャケット着用が免除されました。


2011年7月4日月曜日

休んだらアカン

 
 
完全休養日だった今日。
本当はだらだらーっと過ごしたいけれど、身体も心も、一度休めてしまうと
次のエンジンがかかりにくい僕は、とりあえず近所の坂道で走り込みです。
試合や練習がなくても、シーズン中はどこかにやっぱり緊張感。
しかし、コンタクトもせずメガネはかけっぱなしで、
そのあたりに休日の「緩み」が見て取れます。
 
 
さて、休みの日といえば、台所をチョロチョロしたいわたくし。
今夜はユッケジャンスープを作りました。
買い物に行ったヨメによると、「お湯だけ入れたらユッケジャンスープになる素」が
あったとのことでしたが、僕の意欲を無駄にしたくないからと、
ちゃんと粉唐辛子やコチジャンをはじめとする材料を買ってきてくれました。
「素」でもよかったのに。
 
もっとも、手をかけただけあって出来上がりは上々。大変おいしくいただくことができたのでした。
外は静かな雨。家族で囲む食卓。
ああ、落ち着くなあ・・・と思ったのもつかの間、
激しい雨が降り始め、稲光と雷の音に、犬たちはきゃあきゃあ大パニック。
静かな夜は、長くは続きませんでした。
 
シーズン中は心も身体も落ち着いたらアカン、という天の声かもしれません。

2011年7月2日土曜日

Happy Birthday To Me

今夜、球場で演奏された「ハッピーバースデー」に、
うちの父ちゃんは涙ぐんでいたらしい。

42歳になった今日、現役としてグラウンドに立てたことを、
丈夫な身体を与えてくれた親、
ここまで支えてくださったすべての人に感謝すると共に、
今後も鬱陶しいほど元気な中年でいたいと思う次第です。

そして、毎晩眠い目をこすり、ふらふらになってマッサージをしてくれる
ヨメにもありがとう。
「今日も頼むわ」と言う度に、「・・・ハイ・・・」と答えるその声が、
日々弱々しくなっていくのがわかります。
朝早い寛と、午前様の僕に振り回されて、毎日しんどいはずです。
でも、おかげで元気に野球ができる。
だから申し訳ないと思いつつも、やっぱり「今日も頼む」と言ってしまうのです。

僕のマッサージの背中越し、
「今度いつ遠征だっけ?」と、さりげなく明るく訊ねる声が、
(お願いだから早く遠征に行って)に聞こえる今日この頃。


誕生日に「ツマガリ」のケーキは我が家のお約束